ライフワークというものは、このくらいスローでいいのだろう

先週は奥さんの実家に行き、今週は僕の実家に帰ってきた。

子供が生まれるまではあまり帰らなかったが、子供が生まれてからお盆と正月には帰るようになった。

今年は1月から3月まで僕が完全にフリーなので、月に1回のペースで帰っている。

帰る頻度を増やしたいと思うようになったからだ。

両親は身体の衰えと共に思考力も衰え、自分たちでは理解できないことや判断できないことが増えた。

パソコンにエラーが出ただけでうろたえてしまうし、スマホの通知やメールにもうろたえてしまう。

何が起こっているのか理解できないようで、なんでも業者に頼んでしまい、業者の言うなりになってしまうのでハラハラする。

そんなわけで僕が定期的に両方の実家に行き、何か心配事や解決できない問題はないか聴き、解決できる問題があれば処理している。

おかげで解決できない問題をいつまでも不安に思い続けることもなくなり、最近はみんな元気になってきた。

子供や孫が頻繁に顔を出してくれるのが単純に嬉しいというのもあるだろう。

もう一つ帰ったときにやっているのは両親の体のメンテナンスだ。

まずは僕の父親のケアから始めた。

息を吐くと体が緩む。

この基本的なことを実感してもらったら、毎日まじめに呼吸ほぐしに励むようになった。

認知症のような症状も出ていたのだけど、最近は会話がまともにできるようになり、以前と変わらぬ感じになってきた。

母親は、僕の呼吸ほぐしや瞑想などについて懐疑的だった。

父親とは違って健康のために努力するのが苦手なタイプだからだ。

できれば努力せずに成果を得たい。

そういうタイプだけど、日々衰えていく自分の体を実感しているし、少なからず不調もある。

そして呼吸ほぐしを素直に実践して良くなっていく父親を日々見ているので、興味が芽生えてきたように見えた。

「寝っ転がってマッサージを受けるだけという方法もあるよ?」と言ったら素直に布団のうえに寝転んだ。

温熱マッサージをしてあげたら、たいそう気に入ってくれた。

毎晩何度もおしっこに起きるのに、その晩はぐっすり眠れたので朝までトイレに起きなかったらしい。

呼吸ほぐしを受けた人によくある。

心身がしっかり解れれば深い眠りにつくことができるのだろうと思っている。

僕の両親が調子よくなってきたので、奥さんの両親にもやってあげた。

義理の息子に温熱マッサージをしてもらうのは気が引けるのか最初は遠慮していたが、受け始めると気持ちがいいので抵抗しなくなる。

最初にお義父さんにやった。

いつも怒りっぽかったお義父さんが笑顔になったので、お義母さんも興味を持つようになった。

お義母さんはお義父さん以上に気に入ってくれたので、次回もやってあげようと思う。

こうして奥さんと僕の両親の体のケアをやってみて思うのは、「お年寄りはもっと健康的に暮らすことができるな」ということだった。

  • ゆったりを息を吐くことの効能を知る
  • 関節を動かすことで体液循環を良くする

こんなシンプルなことを習慣づけるだけで大きく変わる。

「90歳まで健康的に暮らすのも全然難しくないな」と思った。

僕は積極的に呼吸ほぐしを宣伝していない。

人と会ったときや、呼吸の家に誰か来てくれたら、その人が心地よくなる手助けをする。

やりたいと思わないならやらない。

でも受けた人が調子よくなるのを見れば「自分も受ければもしかしたら…」と思うものだ。

受けてみて自分の調子がよくなれば、自分に似たような症状を持っている人に会ったら伝えたくなる。

そうして出会った人たち一人一人に丁寧に応対する。

そんなゆっくりとした感じがとても良い。

ライフワークというのは、このくらいのスローな感じでいいのだろうと思った。

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