今週は呼吸の家の設備を直す1週間だった。
続けざまに設備トラブルがあったのだ。
1つは水道。鋸山の湧き水が引かれていたのだけど、その水が出なくなった。
冬の間は雨が降らずに水不足で、ちょろちょろとしか出なかった。
春になったら雨が降ったのでドバドバ出るようになったのだけど、冬の間に渇水していたせいで水道管のどこかが錆びてしまっていたようで、真っ赤な水が出ていた。
しばらくしたら水は透明になったのだけど、家まで引かれている水道管のどこかで水漏れしたようだ。
鋸山の湧き水は山水と呼ばれて、古くからある家には引かれているのだけど、みんなでお金を集めるわけでもないので、水が出なくなったらみんな諦めて公共水道に変えているらしい。
呼吸の家はそんな限られた山水の使える家だったのだけど、水漏れポイントを特定するのにいくらかかるのか想像もできないので、手っ取り早く上水道に切り替えることにした。
毎月2000円〜3000円固定費が増えるけど、山水を維持していくのは逆にコストがかかるし、上水道は水量も水圧も安定しているから使いやすい。
とりあえず前に住んでいた人がキッチンには上水道を引いてくれていたので、それを復旧した。
来週以降は地面を掘って水道管を露出させ、お風呂や庭で上水道が使えるように配管工事に挑戦してみるつもりだ。
もう一つは庭の竹垣のトラブルだった。
イノシシにやられた。
ものすごいパワーだ。
鼻先だけでショベルカーのようなパワーを発揮する。
「うぉーなんて面倒なことをしてくれたのだ…」と思ったけど、「なんと力強いんだ…」と感心もしてしまった。
イノシシを飼い慣らすことができたなら、犬よりも優秀なガードマンになりそうだ。
竹垣ではどうしようもないと思ったので、イノシシよけによく使われているワイヤーメッシュというデカい金網を買ってきた。
(鳥獣被害対策.comより引用)
サイズは1m×2m。
鉄製のものが550円。亜鉛製のものが1080円だった。
「何が違うんですか?」とホームセンターの店員さんに聞いた。
鉄は錆びやすいが、亜鉛は錆びづらいらしい。
買うのは4枚だけなので、せっかくなら長持ちするものをと思って亜鉛製にした。
亜鉛製はデザインもよかった。
足元に近い方は格子が細かくなっていて、上に行くと広くなっている。
イノシシの押してくるところは細かく頑丈だけど、上の方は視認性がいいように作ってある。
とりあえず金網を置く場所を綺麗に整えた。
杭の足りないところは増やして網を設置したら終わり。
半日がかりのけっこうな重労働だった。
呼吸の家の窓から見えるところはワイヤーメッシュだけだと殺風景だったので、竹垣の使えそうな部分を再利用した。
やってみて気づいたのだけど、ワイヤーメッシュに竹垣をプラスすると圧倒的に強固になる。
ワイヤーメッシュだけでもイノシシよけになるのだけど、より強固な方が安心だし、見た目もいいので、近日中に友人の家に竹をもらいに行こうかと思っている。
イノシシにやられる場所というのは土が肥えている場所なので、畑にしたらいいのではないかと思い始めた。
3平米くらいのスペースだけど、畑にしたら夏野菜などはふんだんに取れる気がする。
問題はイノシシだ。
より美しくイノシシが入らないような畑にしたいので、しばらく考えてみようと思う。