半年以上来客ゼロだったが、ひさしぶりにお客さんが来てくれた。
よかったのぉ
今日来てくれた方はヴィパッサナー瞑想合宿に先月行ってきた方だ。
10年越しで抱いていた合宿参加への思いをついに果たしたそうだ。
ずっと行きたいと思っている人って多いみたいだね!
体験のお話を聞いてみたが、やはり「人によって瞑想合宿の体験というのは違うものだな」という感想を持った。
合宿は10日間あるのだが、3日目くらいからみぞおちと背筋に叫び出したいほどのザワザワした感覚が始まり、耐え難い苦痛だったという。
「この感覚は焦りだ。いつもこういう感覚を感じていたのに気がついていなかったんだ」とわかってから静まっていったそうだ。
僕の合宿での経験で一番顕著だった体の反応は全然違う。
顔面の筋肉が猛烈に歪むという現象が起こった。
「なんだこれは!?」とは思ったが、そこには苦痛もなかったし、感情も付随していなかった。
ただただ顔面の筋肉が僕の意思とは関係なく激しく動いていた。
それまで押さえ込んできた感情が浄化のプロセスに入り、顔面の歪みという形で出てきたのだろうと思っている。
別の話もうかがった。
合宿前に同棲しているパートナーと激しい口論があり、別れる寸前だったそうだが、その問題も合宿後にあっさり解決したそうだ。
瞑想合宿中に「反応しすぎていた自分」に気づいたという。
「相手が悪い」と思っていたが「相手の言うことにいちいち反応している自分も悪い」と思うようになり、帰ってからは聞き流せるようになったそうだ。
瞑想合宿に行ってよかったと思える体験だね!
瞑想合宿で得た感情の安定感をキープし続けることはできなかったという。
帰ってからは瞑想をあまりやらずに過ごしていた。
すると徐々に感情と上手に向き合えなくなり、瞑想を再開することにしたらしい。
瞑想を再開したら感情のコントロールができるようになったので、これからも続けていこうと思うようになったそうだ。
これはすごくわかります。安定した感情は瞑想を続けることの恩恵であって、やめればやらない分だけ元に戻るんですよね。
瞑想をやらなかったことで直面するネガティブな出来事はむしろ経験したほうがいいと思う。
瞑想から離れて調子を崩し、瞑想して再び安定したときに瞑想の真価を実感できる。
瞑想を続けている人のほとんどは同じような経験をしているのではないだろうか。
呼吸の家から歩いて5分ほどの場所に「えどもんず珈琲」という古民家カフェがある。
素晴らしく落ち着ける空間と、極上の珈琲が味わえる場所で大人気のカフェだった。
しかし大人気すぎて観光客が押し寄せるようになってしまい、本来の持ち味であった落ち着ける空間はザワザワキャピキャピした空間となった。
「これは僕の提供したかった珈琲空間ではない」と思ったオーナーは完全会員制のカフェに変更した。
1万枚だけ会員カードを作り、来店した方には1000円で購入してもらう。
会員が1万人になったらそれ以上は募集しないというポリシーとした。
3年ほどで会員権は完売し、今はお客さんが来てもお断りしているそうだが、さすがに断りすぎて申し訳なく思うようになっているので次なるアイデアを考え中らしい。
そのカフェにも今日来たお客様をお連れした。
珈琲好きな人が来るとどうしてもお連れしたくなるのだ。
なくなる前に会員権買うことができたんだね!
空間の力も手伝って素晴らしい時間を共有することができた。
呼吸の家も自信を持って提供できる空間だが、どうせ金谷まで来るならえどもんず珈琲も経験して欲しいと思っている。
月・火・木・金がえどもんず珈琲の営業日なので、チャンスがあればご案内したい。
今日来てくれた方をお見送りしたら、また予約が入った。
半年以上来客ゼロだったのが嘘のようである。
「最近呼吸がうまくできず息苦しい」ということだったので、お力になれるように精一杯おもてなししようと思う。
不安が消え、心が満たされれば呼吸は楽になるものだから。
きっとうまくいくぞよ