開店休業状態だったのに、立て続けにお客さんが来ている

今週はなかなかハードな週だった。

友人が呼吸の家に来てくれたのだが、結局3日滞在してもらった。

心も体もボロボロだったのだ。

どんな状態だったんじゃ?

既婚者に言い寄られ、不倫関係は望まないと断り続けたが、恋愛経験の乏しかった友人は遊び慣れた相手の粘り強い押しに根負けしてしまった。

好きになってしまったものの、相手にとってその関係は不倫であり、遊びである。

大事にされていない実感があり、関係を拒否したいのに拒否できない。

ついに別れを言い出すことができたときは数年が経ち、体重も10キロ落ち、心はボロボロになっていた。

そうなんだね…

それから数年、住む環境を数回変え、ボロボロの自尊心を立て直そうと思うが、「自分の人生を壊された…」という気持ちが湧いてきて浄化できない。

相手への怒り・憎しみ、自分の決断への後悔・自己嫌悪、相手の奥さんへの罪悪感。

心が不安定すぎて仕事もまともにできない。

経済状態は破綻し、生きるために望まぬ仕事をするような状態になっていたが、どの仕事も続かず、少し働いては何ヶ月も無職という暮らしを何年も続けていた。

結局来てくれた日は呼吸ほぐしを少しやったものの、話を聞くことだけで夜になってしまったので泊まってもらった。

呼吸の家って泊まれるの?

友人や家族が遊びに来た時には泊まってもらっているので、最低限泊まれる環境はある。

本来お客さんを泊めるつもりはないが、友人だし、このまま帰しても何の変化もないと思ったので宿泊を勧めた。

2日目はもう少し心を整えて帰るはずだった。

話をさせ、呼吸ほぐしをする。

しかし、我慢してきた感情は体の中にコリとして溜まっていた。

押し殺してきた感情は呼吸の浅さとして肺の周りの筋肉に蓄積する。

呼吸ほぐしで呼吸と体を緩めた結果、押し殺してきた感情が噴き出してしまった。

どうなっちゃったわけ?

号泣である。

「大事にされたかった」という思いが噴き出してきて止まらなくなった。

手足が痺れて攣ったような状態になり、顔面も痺れて言葉にならない。

しばらく突っ伏して泣いていたのだが、呼吸をしやすい状態にしないと落ち着くものも落ち着かないので座ってもらい、硬直した手足をさすり続けた。

30分ほどしてようやく落ち着いたので横になってもらい、痺れて硬くなった顔をマッサージしながらゆっくりと呼吸してもらった。

「新しい空気が入ってきて、古い空気が出ていく」

「新しい空気が入ってきて、古い空気が出ていく」

「つらかった時代はもう終わり。新しい時代が始まります」

「つらかった時代はもう終わり。新しい時代が始まります」

硬くなった頬や目の周り、力が入ってしまう眉間やこめかみを撫でながら呼吸に合わせて声をかけていった。

これもやっぱり30分くらい続けた。

我慢した感情が溜まっていたのは脇の下から胸骨にかけての部分。

鎖骨の下のエリアだった。

来てくれた人にフォームローラーを使って呼吸ほぐししてもらう場所なのだけど、彼女の場合は痛すぎてフォームローラーは使えなかった。

低めのフォームにタオルを乗せればギリギリできたので、呼吸で緩めていたら肉体内に封印していた感情が爆発してしまった。

もはや帰れる状態ではなかったのでさらに1泊してもらった。

夜もじっくり話を聞き、早めに寝てもらった。

1泊目はここ数年経験がないほどよく眠れたそうだが、2日目は何度も何度も起きてしまったらしい。

3日目は瞑想をたくさんした。

もともと歌うことでストレス発散をするタイプで、2時間・3時間も一人カラオケに行くほど。

知人の瞑想王子に教えてもらい、疲れが溜まった時は僕もやっている瞑想、ナーダブラマ瞑想とチャクラサウンド瞑想をした。

この日もたくさん話をした。

嫌いな人間と接するためのテクニックや、嫌な思いを引き摺らないためのテクニック、感情が噴き出してきた時の対処法について話した。

家でできる呼吸ほぐしをしっかり覚えていきたいというのでしっかりお伝えした。

そうして夕方、笑顔で電車で帰っていった。

「ありがとうございました!よい報告を伝えに来ます!」と言って僕の手を握ってくれた。

今年に入って半年以上も開店休業状態だった。

月に数人来ていた友人も来なくなっていた。

それなのに、今月に入ったら2人の友人が立て続けにやってきて、帰ったらすぐに今度はこのブログを見てくれた方から予約のメールが届いた。

どうやらまだ呼吸の家はまだまだ役目があるらしい。

暑い季節は呼吸の家は訪問に適した時期じゃないので、来年は7〜9月は休みにしようと思った。

10月から6月までお客様をお迎えするが、夏はお休みにする。

トントンと訪問者が続いているがこの流れがどうなるのか楽しみである。

忙しすぎても困るから、そうなりそうな気配がしたら営業日を減らすことで調整しようと思っている。

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