今週は人間の器について考えていた。
どうしたんじゃ?何があったのじゃ?
人の言動にひどくイライラさせられて、こちらが感じていることを伝えるべきかそうでないか悩んだ。
でどうしたの?
言っても人の話を聞くタイプでもないと思ったので、言わずに済ませた。
でもイライラは収まらないんじゃない?
こういう時、僕は自分の中の人たちと相談する。
過去の自分、未来の自分、亡くなった祖父母や親戚・知人などがみんな集まって僕の心にアクセスする。
するとこんな意見が出た。
「そもそもどうしてこんな一言でイライラしちゃってるんだと思う?」
そう、人には欠点はあるもので不快な言動をする人はいるものだから、いちいちイライラしてもしょうがない。
でも今回イライラしていたのはなぜだろう?
そう考えてみると、複数のストレス案件が同時に発生しているせいだと思った。
本来ならイライラしないようなことでも、複数のストレスが同時に発生していると容量を超えそうになる。
抱えられるストレスが限界に近くなるからイライラするのだ。
たしかにそうかもしれないね。
この「抱えられるストレスの容量」、これが人間の器なのではないかと思った。
そもそも人間の器とは何なのか?なんて考えたこともなかったので、chatGPTに聞いてみたらこんな答えが返ってきた。
人間の器とは、
- 度量の広さ(寛容さ・柔軟性)
- 自己制御能力(感情のコントロール・冷静さ)
- 精神的な強さ(ストレス耐性・建設的な解決能力)
- 他者を支える力(安心感・信頼・リーダーシップ)
こういった要素の総合的な力と言えるらしい。
今回僕が直面した器の問題は1から3。
「度量の大きさ・自己制御能力・精神的な強さ」だろう。
ストレスを処理する能力と、保持する容量が足りてなかったと言える。
これを読んで僕の中会議のメンバーたちは言った。
「じゃあこのあとどうする?」
「我慢できずにブチ切れるの?それとも器の容量を大きくするの?」
こう聞かれたら迷わず答えることができた。
「容量をデカくするよ」
「相手の欠点に寛容になる力も養う。自分自身の価値観も広げる!」
ここ最近はこの本を読んでいた。
オバマ大統領の回顧録。
大統領になるまでの話が半分、大統領になってからの話が半分。
上下2巻でつづられている。
自分の理想とするアメリカと現実のアメリカとのギャップを埋めるべく国政の世界に入り、上院議員を1期やっただけで人々に求められれるまま大統領になった。
男版のシンデレラじゃな
初めてのアフリカ系アメリカ人大統領だもんね!
しかし、大統領になる直前にリーマンショックが起こる。
戦後最悪の経済危機だったけど、政権チームの奮闘により最悪のシナリオを回避した。
ベトナム戦争のように泥沼化していたイラク侵攻をブッシュ政権から受け継いだが、戦争の目的をはっきりさせることで完全撤退を成功させた。
メキシコ湾で起こった史上最悪レベルの原油流出事故も、政権内で組んだ解決チームが適切に処理し、最悪の状況を回避した。
こんな普通の人なら眠れなくなるような案件を次から次へと処理する毎日。
ただでさえ忙しいのに、想定外のことまで発生する。
普通の人だったら発狂しそうな状態だ。
この本にはそんな問題が次から次へと起こる状況でオバマ大統領がいかに悩み、考え、対処したかが詳細に記されている。
この人はなんでもあっという間に長期記憶できる特別な能力があるようじゃの
オバマ大統領の本を読んでいると器が大きいとはこういうことだなと思う。
オバマ政権への不信感を煽るために奔走する共和党とメディア。
そんなメディア情報を信じてしまう国民たち。
メディア情報を信じてしまう国民の誤解を解こうとしても、言い訳としか受け取ってもらえないもどかしさ。
事実が事実として伝わらない悲しみ。
まだ最後の最後までは読んでいないのだけど、政権がスタートして2年目はもはやどうしようもない大ピンチだった。
しかし2年後に再選され、2期8年を大統領として過ごしたのだから、このピンチから奇跡の復活を遂げたのだろうと思う。
そんなオバマ大統領の器に比べて自分の器のなんと小さいことか。
太陽と月ほどの違いを感じる。
太陽は直径で月の400倍。体積は6400万倍だって
オバマ大統領と比べるとそのくらいの違いはあるかもれないのぉ
そんなことがあり、今後はストレスが限界に達しそうになったら2つの質問を自分に投げかけることにした。
- キレる?それとも器をデカくする?
- オバマ大統領ならどうすると思う?
もういっそ僕の中会議のメンバーにオバマ大統領に入ってもらうのがいいと思った。
僕の器がいっぱいになりそうなとき、オバマさんが相談に乗ってくれたら鬼に金棒である。
これがうまくいけば、これから先はそう簡単にイライラすることはなくなるだろうと思う。
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