小学六年生の頃、クラスの同級生たちからアイドルの話が聞こえるようになった。
僕は視力が悪く、テレビの視聴を制限されていたため、同級生の話すテレビの話題が全然分からない子供だった。
分かるのはアニメの話だけ。
朝のうちに見たい番組を家族に宣言しておけば、1日30分だけは見ることができた。
その30分はすべて流行っていたアニメの視聴に費やした。
何のアニメを見てたの?
キン肉マンとキャプテン翼です!
昭和を感じるのぉw
話をアイドルの話に戻そう。
小学6年生になったらアイドルの話がクラスの中でされ出したという話だ。
話に全然入れないのはツラいのでアイドルの情報を入れたいと思い、歌番組を見るようになった。
歌番組にはアイドルがバンバン出てくる。
これでアイドルという存在が僕の中にインストールされた。
当時はネットなどないので、アイドルを信仰する方法として、
- CDを買う
- ブロマイド(写真)を買う
- ポスターを部屋に貼る
といった方法があった。
人気のアイドルの中で自分の好きなタイプを見つけてちゃんとやってみた。
それはそれで楽しかった気がする。
しかし、アイドルを楽しむ時代は長くは続かなかった。
中学一年の時にNHKの衛生放送が始まり、どういうわけか新しもの好きの父がパラボラアンテナをつなげた。
その時に見たアメリカの音楽授賞式の様子に目が釘付けになる。
ボビーブラウンとMCハマーの登場である。
今見るとピコ太郎っぽさあるね!
2年くらい遅れて日本でもヒップホップムーブメントが入ってくるんだけど、一足お先に僕はこっちにハマった。
アメリカから入ってくるわずかなCDの中からラップミュージックを探して聞くようになる。
おかげで日本のポップスに疎い中学生になった。
当時はBOØWYや尾崎豊などが流行っていたのに全然知りませんでした
ジャパニーズロックじゃな
そんなわけで僕は今まではアイドル信仰の気持ちがあまり分からなかった。
マイケルジョーダン信仰はしてましたけどね
昭和のアイドルブームが去り、モーニング娘ブームが去り、秋葉原のアイドルブームが来たものの、どの波も遠くで眺めていた。
「付き合えるわけじゃないのに何が楽しいのだろう?」と。
ちょっと冷めた嫌なやつだね…
ところが最近読んだこの本をきっかけにアイドルが好きな人の気持ちがわかった気がした。
また出た!オバマさんwww
全然アイドルじゃないが、どの辺に共通点があったのじゃ?
オバマさんの笑顔を想像すると幸せな気持ちになるのだ。
想像しただけで太陽の光を浴びてポカポカした気分になる。
それってもしや…
そう。
これってアイドルを見た時の気持ちに近いんじゃないかなと…そう思ったわけだ。
ボビーブラウンやマイケルジョーダンを信仰していた時にはエネルギッシュな感覚を得ることはあっても、幸せな気持ちになることはなかった。
しかしオバマさんを想像すると幸せな気持ちになる。
この話を娘(9)にしたら娘はこう言った。
「私の場合は河村勇輝を見た時がそうかもしれない…」
9歳の娘のアイドルがバスケットボール選手とはのぉ…
意外すぎて笑うwww
思い浮かべるだけで幸せな気持ちになるので、1日に何度もこの笑顔を想像するようになった。
この習慣を始めたら娘を叱ることがなくなった。
オバマさんなら怒らずに別の方法を取るだろうなと思うようになったのがきっかけ。
きっと普段から暖かな眼差しを投げかけて、叱りたいような時には困ったような顔をし、怒らず優しく語りかけるような気がします
娘が小学生になってから怒ったりイライラすることが増えてしまっていた。
— 呼吸の家のイカさん (@hiroakiokmt) December 10, 2024
「こうあって欲しい」という気持ちがエゴに結びついた結果。
でももうやめようと思う。
そんな鬼のような形相のパパでいたくない。
オバマさんならそんな顔はしないはずだ。
いつだってあの顔で微笑んでいるはずだ。 pic.twitter.com/TRuVujko2L
怒らずに娘と接するようにしていたら、娘も僕の話をよく聞くようになった。
今までだったら萎縮したり話を聞かなかったりしていたのに、ちゃんと目を見て落ち着いて聞いてくれる。
まるでオバマさんが僕に乗り移って力を貸してくれているかのようだった。
娘がミニバスを始めてからのこの半年間、モヤモヤすることが多かったけど、こうしてオバマさんの笑顔とともに暖かい気持ちで暮らしていたら、ミニバスを始める前の暖かな気持ちの日々を取り戻した気がした。
この半年はちょっと病んでたかもしれない。
自分を見失っていたかもしれない。
おかげで本来の自分を取り戻すことができた気がします。
ありがとう、オバマさん。
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